2010-09-04

Boot Camp 第一週終了


この前の投稿で、学生実習を手伝うことになったと言いましたが。

今週、その実習のはじめの1週間が終わりました。

いくつか前回の投稿内容の訂正を含め、実習について解説。

1. undergraduateの2年生が来るとか、言っていた気がしますが。
 正解:PhDコースの新1年生でした。
 
ちなみに、こちらでは、日本で言う学部(undergraduate)が終わると、
修士(Master) 2年か、博士(PhD)コース5年を、この時点で決めないといけません。
つまり日本の様に、修士を終える頃に博士過程に進むかどうかを決めるのではないのです。
そしてシステムとしては、
PhDコース1年生の最初に、こういう短期の(数日)ラボ実習に行き、
後半はローテーションといって、もう少し長期(3ヶ月くらい)ラボで実験をします。
この他に、午前中は講義などがあります。
PhDコース2年生から、実際に研究室に配属され実験をスタート。
トータル約5年でPhDゲットとなるワケです。
(PhDゲット条件は大学やコースによって様々で、
論文の数というよりはボス次第という感じ、あくまで、私のいるラボでは)

とにかくPhDコースの新1年生は、ガチでPhDゲットを目的としているので、
やる気マンマンです。
日本の時いたラボでも、学部3回生が実習に来てたんですけど、
学年が少し上ってのもあるけど、
自分はどういう研究をしたいかという意思がはっきりしています。
PhDを取得することは、自身の人生の上で、通過点。
実際、私のラボの学生のコも、PhDを取得後、
また違う分野(経済とか!)を勉強したいと言っていたり、
結婚しようかな〜と言っていたり(笑)、
企業で実験じゃない仕事しようかなとか言っていたり、
もちろんポスドクとして、研究を続けたいってコもいるけど、
日本に比べて、PhD取得後の人生の自由度がはるかに高い!!
だから、PhD取得は、人生の通過点的な考えに至るんだと思う。

2. ボスからは、TA (Teaching Assistant)として、
 実習の、あくまでボスのお手伝いっていう設定だったんだけど、
 正解:ほぼ1人で教えています。。。
 
ボスは、午前中講義をやっていて、午後からは実験について簡単に説明するだけで、
実際の実験指導は、私、1人!!
学生は、4人ずつグループに分かれて来るんだけど、
実験内容が、顕微鏡観察&行動実験の2つ。
どう考えても、1人でできないと思うんですけど(汗)。
Dukeの学生、
特に生物系でNeuroscience部門に所属している学生は頭がいいと聞いていましたが、
確かに。。。
ガンガン質問してきます。しかもポイントを突いた質問をね。
こっちは、ボスでも誰でも、学生は名前で呼ぶので、私も当然、名前を連呼され、
「○○、ちょっとこっち来てよ〜、これおかしいと思わない?」
「○○、ねぇ、これが分からないんだけど、どういうことよ?」
はぁ〜〜〜〜、ちっとは空気を読めないかねぇ〜〜、私、1人で教えているという空気を。
今週は、コンフォーカル顕微鏡と、実体顕微鏡のある部屋を行ったりきたり。
 
予想通り、こんな質問も。
「ねぇ、○○は、PhDコースの何年生?今」
「残念ながら!あなたたちより、10歳以上年上ですからっ!」


何はともあれ、一回りくらい年下の若者に、振り回される1週間でした。


2 件のコメント:

  1. おつかれさまです。
    なんか活気溢れてていいね!

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  2. Kさん。
    活気に溢れているのはいいんだけどねぇ。
    今週も彼らにエネルギーを吸い取られる。。。

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